かるた店、あれこれ

RSSで配信しています
RSS
最新の5件
カテゴリ
もくじ
ブログ村に参加しています!
<< いろはかるたのはてな(2) 前回のかるた絵クイズの解答! | お知らせトップ | 『世界一受けたい授業』に馬場雄二さんが出演! >>
いろはかるたのはてな(3) どうして股をくぐっている? 「負けるが勝ち」の絵札のワケ
さて、今日はまたひとつ、いろはかるたに関する話題をひとつ。
「江戸いろはかるた」の“ま”の札が、なんということわざかご存知でしょうか?

かるたによってどのことわざを収録しているかにばらつきがあったりもしますが、
「蒔かぬ種は生えぬ」か、「負けるが勝ち」を採用しているかるたが多いようです。
今日は後者の「負けるが勝ち」について少し。

みなさんご存知のとおり、
「あえて争わず、相手に勝ちを譲った方が、結局は自分に有利な結果をもたらす」という意味です。

まけるがかち
「負けるが勝ち」の絵札 (奥野かるた店 『江戸いろはかるた』 より)

で、この札が絵札なのですが…
どうしてこの絵が「負けるが勝ち」を表しているというのでしょう?
わたしも初めて見たときにはよくわからなかったのですが…

ある日のこと、韓信は町の少年に
「お前は背が高く、いつも剣を帯びているが、実際には臆病者に違いない。
その剣で俺を刺してみろ。出来ないならば俺の股をくぐれ」と挑発された。
韓信は黙って少年の股をくぐり、周囲の者は韓信を大いに笑った(韓信の股くぐり)という。
大いに笑われた韓信であったが、「恥は一時、志は一生。ここでこいつを切り殺しても何の得もなく、
それどころか仇持ちになってしまうだけだ」と冷静に判断していたのである。
                                 Wikipedia - 韓信 より引用
韓信(かんしん)は、紀元前の中国の武将。
司馬遼太郎や横山光輝がえがいた『項羽と劉邦』や『史記』などの作品にも登場します。
私はある日横山光輝の『項羽と劉邦』を読んでいて、はは〜なるほど!と思いました(笑)
「負けるが勝ち」が、このエピソードにもとづく故事成語かどうかは、明らかではありません。
でも、これほどこのことわざにピッタリな故事はありませんよね。
というわけで「負けるが勝ち」の絵札に長らく採用されている絵が、
この「韓信の股くぐり」なのです。

まけるがかち
「負けるが勝ち」の絵札 (奥野かるた店 『武井武雄 犬ぼう』 より)

↑武井武雄が描いた方は、
さきほど紹介した札とは対照的に、むしろ喜んでくぐっているように見えて面白いですね。

このように、いろはかるたに採用されていることわざは、
それぞれが長い歴史や謂れを持っているので、
札を眺めていると「なんでこの絵がこのことわざなんだろう?」というものが結構あります。
かるたの札を眺めながら、あれやこれやと考えてみるのも一興ですね。
コラム「いろはかるたのはてな」 | はてなブックマークに追加する はてなブックマーク - いろはかるたのはてな(3) どうして股をくぐっている? 「負けるが勝ち」の絵札のワケ
スポンサーサイト
- | はてなブックマークに追加する はてなブックマーク - スポンサーサイト

▲このページの先頭へ